Elecraft KX1 製作記録

当初Elecraft社WEBページから申し込んだのですが、ElecraftからEDCのほうから注文をしてくれといわれ、その後EDCの担当者へ発注をお願いしていました。しばらく時間がたっていたのでまだかなと思っていたところ入荷してすぐに出荷するよという連絡があった。その次の日には届いていました。
本体+30mオプション+ATU+KEYでフルオプションでお願いしていました。届いた箱はこれひとつだけでした。
どうも私のところに来たKX1は#130のようです。(実際中にシリアルナンバーシールがあるのですが#130でした)
箱を開けると本体パーツ+オプションが全て入っていました。写真はオプションとマニュアルを取った状態です。上の茶色の紙にくるまれているのが本体筐体ですが、思ったより小さかったです。
手前の袋がオプションで中身の割には値段が高いなぁと言う感じです。まぁ、これだけの完成度のものをキットとして完成させているのだから開発費を考えればこのくらいなような気がします。
マニュアルです。左側のものが製作手順書および取扱説明書となっています。ざっと80ページぐらいでしょうか。英語を読むのはそんなに気にならないのですが、やはり分量はあります。8時間でできるでしょうか?
右にある紙ぺらはERRATAやコイル巻き済みトロイダルコア(Toroid guy)注文書などです。ERRATAは最初に見て、訂正内容をマニュアルに書き込みました。(最初にやっておきましょう)
さて、製作開始です。製作は3部構成になっています。1部はコントロール部、2部は受信部、3部は送信部となっています。
ちょっと部品をおいた状態です。まだぜんぜんという感じですね。
ちなみに、挿し部品の半田後のあまった足は確実にカットしていきましょう。(とマニュアルにも書いてある) 最後にケースやオプション基板などに当たって困ります。全て部品をマウントしてから足カットはきついですよ。(足カットするなという部品もありますので、注意を。たとえばリレーの足や、ICソケットの足)
1部終了です。PICマイコンやLEDディスプレイがついています。メインダイヤルもつけて動作確認です。これだけで電源を加えると起動してLEDに表示が出てきます。(出てこない場合はミスがありますので、確認して次に進みましょう。)
電源を入れてみたところです、最初はE10というのが出ると思います。確かに出ました。しばらくすると数字表示(VFO周波数表示)になります。次回からはE10は出ません。(工場出荷設定をすればまたE10が出るのでしょう)
2部完了です。この時点で受信機としては一通り動作するようです。7Mhz、14Mhzの受信状態を確認します。VRの調整もします。
2部終了時の、裏面です。Xtalフィルターが真ん中に並んでいますね。Xtalの筐体から直接基板GNDに落とすあたりは、結構大変な回路なんだなと思いました。(ま、高周波回路なんだから当たり前といわれそうですが)
受信テスト中。ANTをつないでノイズの大きくなる点を探します。QSOしているのが聞こえればいいのですが、7Mhzは1局だけ聞こえました。14Mhzはノイズのみ。この時期の夜だからしょうがないか。そもそもANTがしょぼいんでこんなもんでしょう。(ここでの調整はあくまでも租調です。本格調整は全て組みあがった後にやることになるので、ここで深追いするのはやめましょう。少なくともVRがきいていることが確認できればOKでしょう。確かにうれしくていろいろ聞きたくなる気持ちはわかります)
さて、ケースの加工です。結構これは力がいって大変でした。サンドペーパーで磨けなんて書いてあるんですが、そんなものはないありました。私が箱の一番底に張り付いているのを見落としました。かなり大きなサンドペーパーが付属しています)。いろいろ道具を見たのですが、写真にあるようなカッターの背でやると結構きれいに塗装をはがすことができました。ここはよく磨いておいたほうがよいです。特に左右のアルミスペーサーと接触するところは。筐体GNDの接触面となります。(ちなみに私は導電性グリスも塗ってみました。あまり変わらないようでしたが。)
こっちは正面です。特に加工するところはありません。まだきれいです。
とりあえず、並べて目視確認。
いよいよ組み付け。
組み込んだところ。ちょっと無線機ぽくなってきました。
裏返して、動作確認。ケースとのショートやその他問題ない(ケース取り付け前と同じ動作をするか?)ことを確認します。受信状態も確認。
裏蓋(電池ケースもつけて)もつけ、電池駆動で動作させて見ました。これだけ小さい筐体に電池(単三6本)も入ってるとは、たいしたもんです。おまけにキットでね。
最後にダミーロードで送信調整。この時点では、電源12Vで2Wちょっとといったところでした。実はこの後ミスが発覚。

まとめ

とりあえず組み上げてみました。EDCさんのほうでは8時間ということでしたが、私のほうでは9時間強かかりました。また、この後オプションの組み上げが約3時間ほど、さらに調整がいろいろ試行錯誤すること5時間ぐらいかかっています。1日で何とかできるかなと思ったのですが、途中寝てしまいましたので、2日かかりました。
送信出力はマニュアルでは12V印加で3から4Wということでしたので、最初出力が出ないなと思い、いろいろとまたばらして確認しました。結局L2トロイダルコアの巻き線ターン数が1ターン少なかったことがわかり、急遽巻きなおしました。結果、出力は3Wぐらいになりました。でもまだちょっと少ない感じです。(ただ、この修正により7Mhzと14Mhzでの出力差は少なくなりました。マニュアル記述どおりです。)まだ、ミスしているところがあるのかもしれませんが、ちょっとこれ以上の検査は時間がかかりそうなので、今後の楽しみというかチューンアップ作業として残しておこうと思います。
他にもKX1組まれた方がいらっしゃったら、出力や、そのた調整状況を教えていただけるとうれしいです。そのうち、ElecraftのWEBページやEDCのWEBにもいろいろと情報が集約されると思いますが、それまでにもうちょっと追い込んでみたいと思います。
しかし、ろくにCWオペレートもできないのにこんなに作ってしまってなんかもったいないような気が。ま、設備にひけをとらないオペレータになればよいことですね。かんばります。受信はまだまだ8WPMぐらいがいいところです。(ちなみにKX1のキーやー設定で一番遅い設定が8WPMです)では、みなさんもKX1、組上げてください。
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