7N4TWL: 2007年9月アーカイブ

APRS事始め

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APRSもようやく多くの方に認知され始めて、実際始めてみようと思われている方も多いと思います。

そこで、APRSを始めるにあたってどのよう物のがあって、どのような物がどういう事に必要かを書きたいと思います。

 

1)APRSノード(固定、移動、シンボル)を観測する

無線のワッチ同様、やはり基本は観測です。でも、実際稼働しているAPRSノードを見るには専用のソフトウエアが必要とか思っている方が多いと思います。それは違います。現在では以下のWEBページがあります。

Google APRS Maps

このサイトは私もいつも使っています。英語のページで英語はちょっとと思っている方にはちょっとハードルがあるかもしれませんが使い方はかなり簡単ですので、まずはページを開いてみてコールサインもしくば免許のない方はニックネームを入力して地図を表示させてみましょう。世界中のAPRSノードを見る事ができます。詳細な情報も見ることができます。まさにAPRSのワッチサイトということで、基本になります。

 

2)専用ソフトでノードを開設する

APRSワッチが十分できるようになり、実際自分もノードを立ち上げたいと思ったら専用のソフトが必要になります。現在日本ではノードの多くがUI-View32というソフトウエアでノード運用されている場合が多いです。UI-View32の使用には登録が必要です。UI-View32についてはこのページに説明が書かれているのでよく参照の上使用を始めてください。

 

3)移動ノードを運用する

車などからの移動ノードを開設したいという方には現在大きく2つ方法があると思います。

Byonics TinyTrak3Plusを用いた移動APRSビーコン生成

 無線機などは自前のものを用意しないとだめですが、最もお安く手軽にできる方法です。Bionicsから直接輸入はできないという方は、Q-netのこちらのページを参照ください。

・KENWOOD TM-D710を使う

 ようやく日本にもAPRS機能をフル搭載した無線機が発売されました。この無線機を使えば簡単に移動局が作れます。メッセージ機能もあります。

当然上記2つ以外にも移動ノードを構成する方法はあるのですが、メジャーな物だけ紹介させて頂きました。

 

APRSに関してはCQ誌でもよく紹介されているので、そちらも参照ください。また、別冊CQ ham radio No.1 ’GPS/画像/文字の通信にチャレンジ’という本にもかなり詳細にAPRSに関する情報が記載されていますのでそちらも参照ください。

 

最後に、やはりAPRSも基本はワッチです。1)のサイトは本当に基本になりますので、このサイトでAPRSとは何かをよく感じてから先に進むと楽しみも増えると思います。

APRS on 9600bps packet

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APRS固定ノードにTM-D700Eを使えるようになったので9600bpsのパケットも出せるなぁと漠然と思っていたのですが、7L1IRV局が実験をしているということを聞き、やっている人がいるならとさっそく当局も実験に参加することとしました。

1200bpsで運用していた7N4TWL-3は停波し、7N4TWL-2として9600bpsノードとして稼働開始しました。開始してみるとうちから見える範囲では、7L1IRV-2,JF1AJE-2,JO1YLU-2,JA1RBY-2といった感じです。これだけいれば結構いろいろできるかなと思っています。AJE-9もきれいに補足出来ているようです。今後も9600bpsノードが増えていけばいいなぁと思っております。それに備えて運用の技術的な事やノウハウを蓄積したいと思います。

DSC00089 9600bpsで稼働するTM-D700E

 

ちなみに停波中の7N4TWL-3はUIDIGI(1200bps by TNC-22)として再稼働させる予定です。

 

では、実験に参加されたい方はいつでも9600bpsでビーコンを出してみてください。ちなみに実験は144.64Mhzで1200bpsと混在環境で行っています。

D-STAR with ID-91

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遂にD-STARに手を出してしまいました。ハムフェアで7*1RSS局やJ*1ICU局(全然伏字になっていない)にそそのかされ会場の販売ブースにも山のように積んであったし、D-STARのブースが2つ出ていていろいろと聞き洗脳されてしまいました。

D-STARの仕組み自体はいろんな記事を読んで大体わかっていたのですが、いざ実機を使ってやってみるのは初めてだったので、いろいろと説明書を読んだり、ブースで教えてもらったことを実際にやって確認しました。

で、D-STARの場合P2Pの通信よりもリピーターノードを経由した通信が主だということですね。430MhzのメインをDVモードで聞いていてもしょうがない(何も入ってきません)。やはりリピーターのノードをワッチするのが基本のようです。

うちからは品川、狛江、千葉美浜リピーターがアクセス可能でした。西東京は聞こえますが、こちらからのアクセスはできずです。ちなみにアンテナは屋根の上に仮付けしたモービルホイップです。これは追々アンテナをまともな物にする予定(アストラルプレーンに変更予定)です。

ま、やっぱり情報や話に聞くだけでは面白くないですね。実際やってみないと。でもD-STARでできることはEchoLinkでできることだし、おまけに国内だけという制約があるのはEchoLink以下ですね。ま、使用周波数帯域が狭いので電波の使用効率はいいでしょう。

最後に私のD-STAR設備を紹介して終わりとしたいと思います。

DSC00087 ID-91をフレームにぶら下げて運用中。

5W送信すると本体が触れられないぐらい熱くなるため、ハンドマイクを付けてます。

 

では、D-STARもそこそこやりたいと思いますが、まずはワッチから勉強したいと思います。

TM-D710S on VW TOUAREG

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で、ハムフェアで発表されていたTM-D710ですが、後先考えずに予約を入れてしまっていました。で、つい先週届き、この土曜日に車に取り付けることにしました。ただ、無線機をTM-D700EからD710Sへ変更するに当たりでメリットもありました。それはメッセージを入力するためにD700Eではキーボードインターフェイスをつけてキーボードを使っていたのですが、それが使えなくなることです。しかし、やはり新しいD710はかなり表示などやAPRSの機能自体が良くなっているので、当然(買った以上は使わないとね)リプレイスすることにしました。

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TM-D700E(右)とTM-D710S(左)のコントロールパネルの比較です。かなり大きくなっているのがわかります。表示部も大きくなっているので見やすくなってますね。

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つける前に仮組みして動作試験しているところです。RFユニット部はD700のものより一回り小さいです。でも430Mhzは50W(D710S)出ます。

 

また、今回困った事はマイクの取り付け方法です。マイクの取り付け用金具を車にねじ止めして固定するようなものです。しかし、車にねじ穴を開ける訳にはいきません。そこで、ちょっと考えてこんな具合にしてみました。

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アドニスのPTTスイッチをセンターコラムの上に付けていたのですが、その下にマイクを横置きすることにしました。また、金具は1cm厚ぐらいのゴム板にねじ止めしそのゴム板を車に両面テープで固定する方法としました。運転席に座るとちょうど左手の所にマイクが来る感じです。

 

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こんな感じです。

 

で、いよいよ車に配線を通します。今回D700EとD710ではRFユニットとコントロールユニットの配線が変わっています。また、GPS入力がRFユニット部(D700E)からコントロールユニット部(D710)に変更になっているので配線もリプレイスです。車の内装をはがさないとだめです。

 

DSC00078 運転席サイドDSC00079Aピラー

内装をはがすのも一苦労ですね。

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いきなり夜の写真で申し訳ないですが、一応付きました。

 

TM-D710の登場で日本でも一気にAPRS移動局が増えるのではないかと思います。ビーコン送出アルゴリズムや、デジパスの方式は結構最新の方式が採用されています。局数が増えてもうまくシステムが作動するよう工夫していきたいと思います。

 今年もハムフェアに行って参りました。今年ははじめて一般客としてではなく出展者として参加させて頂きました。J-NET(Q-Net&いばらぎネット)の展示ブースのお手伝いをさせていただきました。

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普段お世話になっているQ-netの方がブースを出すということで仲間に入れてもらいました。J-netではAPRS+VoIP運用の優位性、新規性を訴求する形で展示していました。ブースではケンウッドから発売されたばかりのTM-D710も実働展示してデモを行いました。

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2日間とも参加させてもらいましたが、土曜日が結構人が多くかなり暑く大変でした。日曜日は比較的一日中安定したお客さんが入っていました。ブースのお手伝いばかりしていると他のブースが見れないので、適当に2日間かけて一通りのブースは見て回りました。今年はD-STARのブースが2つあり、また会場内に特設リピーターが設置されていてD-STARにちょっと洗脳され、勢いでID-91を買ってしまいました。D-STAR,ID-91に関してはまた別途記事で。

 

で、ほかのブースで見つけた気になったものは、

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なぜか、バーテックススタンダードのブースにあったTinyTrak4の実物です。TinyTrak3の倍の大きさはあるでしょうか。思っていたのよりかなり大きかったのでちょっとびっくりでした。逆にTinyTrak3のメリットはまだ大きいと感じました。

 

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これはICOMのブースにあったD-STAR+GPS対応のデュアルバンドモービル機です。GPSまでセットになっているのがいいですね。DPRSノードもあるのでAPRSネットワークに乗り入れることもできます。

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これはケンウッドのブースに展示してあったTM-D710です。J-Netのブースにも置いてあったので目新しくはないですが、一応説明員の方の説明をお聞きしました。で、TM-D710のコントロールパネル部だけをRC-710として発売するようです。実はこのコントロー部に制御、信号処理部が全て入っているのでRF無線機部は何でもいけるということです。今後どういう使い方、運用方法があるのか楽しみです。

 

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こちらは八重洲のFT-2000Dです。今はAPRSだとかD-STARとかVUHFばかりやっていますが、HF機のどっしりしたリグも欲しいなと思っています。FT-9000シリーズはかなり大きくていいんですが値段が高すぎる。

 

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こちらはGHDキーのブースです。ちょっとぶれてきれいじゃないですがキーは非常にきれいでしたね。ろくにモールスを打てないくせにキーだけは欲しくなります。なぜでしょう?

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Elecraftのブースです。創業者のエリックさんもいました。左の写真はエレクラフトのフルラインアップですね。右はフラグシップのK3です。性能は日本のメーカーの最高級無線機と同等かそれ以上だそうです。値段は35万位だったと思います。ちなみにエレクラフトではリニアアンプ(1.5kWクラス)の発売も考えているそうで、QRPからKW局までサポートするということになります。

 

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最後は毎年会場入り口で待ち受けている風車おじさんです。非常に元気でたくさんの人から声をかけられていました。新聞にも出た(読売新聞)ようです。私も年を取ったらこのお爺さんのように元気に趣味ができたらなぁと思います。

 

ちょっとレポートが1週間ほど遅れてしまいましたが、ちょっと忙しかった(プライベート、会社共に)ので今頃になりました。何かご質問があれば気軽にメイルください。

 

では、また来年のハムフェアで。