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HFモービル実装

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かなり昔からHFのモービル運用を行おうと色々と構想を練っていたのですが、構想を練ってそのまま忘れて、また練っての繰り返しでなかなか実際に運用できる状況を作ることができませんでした。3年ほど前からFT-857ベースでのシステム構築を考えていましたが、時間と今一つアンテナが決まらず放置状態でした。しかし、YAESUからATAS-120Aなるスクリュードライバーアンテナが出ていることがわかり、これで現実的なものができるのではないかと思っていました。

で、ようやく重い腰を上げATAS-120Aを入手でき車への実装ができましたのでご紹介します。

HFモービルシステム:

RIG: YAESU FT-857DM

OPTION: YS-122S(2.3KHz SSB filter), YS-122C(500Hz CW filter), YSK-857(セパレートキット)

ANT: YAESU ATAS-120A

DUPLEXER: 第一電波工業 MX62M

ANT MOUNT: 第一電波工業 K-415

上記システムで7MHz - 430MHz帯、オールモードでのQRVが可能です。無線機自体はトップバンドから運用可能ですが、ATAS-120Aは7MHzからとなっております。また、WARCバンドは動作保証対象外となっております。(今回私の車に実装した限りではSWRに関してはきちんと落ち、AUTO TUNE可能でした。)

atas-120a_touareg1atas-120a_touareg3IMGP0245

トランクリッドへのマウント。左手のアンテナはUV用(TM-D710使用)のもので、右手のものがATAS-120A。エレメントの高さを抑えるためにトランクリッド下方へ設置しました。電波放射効率を考えればなるべくルーフの上が望ましいです。また、この写真の状態はアンテナが一番小さく(短く)なっている状態で、40mバンドに同調すると30cm程伸びます。

 

atas-120a_touareg2 IMGP0237

アンテナマウント拡大。HFのモービルではアンテナのRF GNDを如何に確保するかが大切ですが、DIAMONDの静電結合GNDであるMAT-50を一応付けてみました。しかし、これだけでは不十分で、SWRなどは落ちるようになりますが、電波はあまり出ません。ここでは見えてませんが、網線による車体との直接GNDを取っています。また、無線機本体と車体フレーム間にもかなり太く短い線で(無線機の電源ケーブルを使って加工しました)接続しています。また、無線機電源ラインにはラインフィルタ、その他適所にぱっちんコアをちりばめています。

 

IMGP0243 IMGP0240

FT-857D コントロールパネル設置状況です。セパレートキットによりパネルだけを設置でき、小さいこともありちょっとしたスペースに設置可能です。今回は使っていない灰皿スペースをつぶしてそこにコントロールパネルを設置してみました。ちょっと見にくいんですが、邪魔にならないところに設置できて満足です。TM-D710とも共存できています。意外と756DとD710の相互干渉は無いですね。ただ、756で50W送信中にAPRSのビーコン出力とかあると車がちょっときついようです。アイドリング中だとちょっと回転数が落ちます。

構想すること10年近く、設置には4日ほどでした。最も気になるパフォーマンスですが、受信はかなり良いのではないかと思います。アンテナは単なる垂直ダイポールですが、如何に理想的な設置に近づけるかがキーになると思います。受信に関してはそれほどシビアになる必要は無いかも知れません。7MhzはCW,SSBバンド共によく入感し、走行中でも安定した受信状況でした。14Mhzに関しても固定局ほどは無理にしても強いDX局は安定して受信できてます。

送信に関しては、ほとんど検証ができていないので何とも言えませんが、これからハイバンドのシーズンを迎え夏のQRVで様子を見ようと思います。ATAS-120Aで各バンドでチューニングが取れるようにするにも少々調整(アンテナや配線など)が必要です。今のところ残念ながら29Mhzでのオートチューンができません。(28Mhzではチューンするのでその設定でQRVはできそうですが) フェライトコアの調整により現在全てのバンド(WARCバンド含む)でオートチューン可能となりました。

まだまだ改善ポイントはこれからいくつも出てくると思いますが、とりあえず車でCWが聞けるだけでも何か得したような気になりました。さすがに運転しながらキーイングはできません。Palm mini puddleもなかなか良い感じです。固定では右手でキーイングしますが、このパドルなら左手でもできそうです。と言うほど、CWは出てませんが。

テストもかねてまた移動運用できればと思っておりますので、こちらのコールサインが聞こえておりましたら、レポートお願いします。

 

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各局:

当局で運用しているT2TOKYOですが、東京電力の輪番停電のため停電中は運用できません。現在本日(2011/3/14) 1200-1600より運用を停止する可能性が高いです。利用者の方にはご迷惑をおかけしますがご了承願います。他のT2JAPANサーバーに関しては通常通りの運用となっておりますので、そちらをご利用ください。

また、当局で運用しているAPRS関連ノードも運用停止となります。JQ1YUX-10,JQ1YUX-15が停止します。さらに、JQ1YUX-Lとして運用しているエコーリンクノードも停止します。現在JQ1YUX-LはAPRS-JPコンファレンス接続中であり、当カンファレンスは地震被災地との情報交換および緊急通信を行っております。JQ1YUX-Lは430.80 tone 100Hz/1Wにて運用していますのでよろしくお願い致します。

災害に伴う非常通信として7.030Mhz LSBにて広域通信が行われておりますので、運用への障害にならないよう注意しご活用ください。

DE 7N4TWL/JQ1YUX

当局はLIDの為CW Skimmerを使ってます。いつもは40mバンドをワッチしているのですが、CW Skimmerのおかげで無線機からは何の音声もなくPCの画面だけでワッチできてます。なかなか便利です。CWマンからは怒られそうですが。

 

image40mバンドワッチ中

 

デコード性能もなかなかだと思います。QSOを目で追えるのも意外といいと思います。LIDな方はいかがでしょうか?

これじゃいつまでもCW上達しないですね。

ちなみにこのソフトウエアはシェアウエアです。少々高いです。

RigExpert Standard

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今まで手作りのインターフェイスでPCと無線機をつなげてデジタルモードの通信をしていたのですが、やはりノイズが乗ったりしてデコード率や変調が今一つということがありました。デジタルモードではMixWを使っていたのでRigExpertを使いたいなとは前から思っていたのですが、なかなか購入するタイミングがありませんでしたが、近頃の円高記念ということで前出のTinyTrak4と合わせてRigExpert Standardを購入しました。

DSC00025 届いたRigExpert

発注してから約1週間ほどで来ました。

DSC00026 このような箱に入っていました

 

DSC00027 中身。ケーブルは使用するリグ別に発注しないといけません

 

DSC00028 設置状況。小さいです。

 

で接続などをして動かしてみたのですが、機能的にはほとんど問題ないのですが、MixW側の問題か、RigExpertの問題かわかりませんが、CATランプとFSKランプがつかないことが多いです。たまに点灯してます。CATはLEDの点灯にかかわらず動作していますが、FSKのほうはCATのLEDが消灯している時には使えないです。AFSKで使えばよいので大きな問題ではないと思っていますが。いろいろと見てみましたが、原因は分からずです。

ただ、オーディオIFが内蔵されていてリグとのオーディオ接続上でのノイズなどはほとんどなく、ウオーターフォールが非常にきれいです。(ノイズがあると変な線がいっぱい出る)

これでまたバリバリとDXに励みたいと思います。最近APRSばかりしているので、ちょっと原点に戻ろうかと思います。

PLCについて

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PLC行政訴訟
PLCについては既にメーカーから商品が出たり、訴訟が起きたりしています。私は、一般人であり、PCやネットワークを使うユーザーでもあり、アマチュア無線家、JARLの会員の一人でもあり、電機メーカーのエンジニアの一人でもあります。これらの立場すべてを鑑みて、私としては現在のPLCに対して,"反対”の立場をとります。現行PLCはネットワークインフラのひとつとして考えられています。しかし、ネットワークインフラとしては他にも方法が多々あり、PLCでなければならない理由が思いつきません。
プロとしてエンジニアをしている点では、設計におけるEMC/EMIの設計を行いますが、これらは非常に難しいものです。高周波領域の設計ではなかなか理論通りには行かず、欲しい信号が歪んだり、要らない電磁波を放射したり、非常に大変です。こういう点からもPLCの原理から言えば実際やってみないとわからない状態だと思います。そのようなものを一旦開放してしまうと、後戻りはできません。何かが起こってからでは遅いのです。その時に国(総務省)は責任を取れるのでしょうか?
私はPLC自体は良い手段だと思います。しかし、通信速度を速める為に帯域を大きくすることには全く反対です。低速でもPLCによる通信は需要があると思っています。今後の通信では、機械対機械の間での通信が増えると思います。しかし、それら制御情報の通信には余り伝送幅は必要ないと思います。9600bpsもあれば十分です。そういう用途へのPLCの適応は有用ではないでしょうか?
電波は見えません。しかし、昔に比べるとかなり汚れているのはアマチュア無線やBCLをやっている人ならすぐわかると思います。電波は有限の資源です。できるだけ効率よく、美しく使いたいものです。

今日は朝から6mがよく開けているようですね。8、2、遠くも近くもよく聞こえてます。QSBを伴ってるようで時々キャリアが途切れますが、おおむね59で入感しているようです。天気もよく移動局も多いのではないでしょうか?

最新はいいなぁ

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FT-2000。これなかなか良いですね。今は私はICOMばかり使ってますが、昔はYAESUばかりでした。FT-757の時代です。やはり無線機は聴くことが基本なので受信性能のいい無線機が良いですね。